身体を動かして、血のめぐりをよくしたり、食生活に気を配って、血をサラサラにするなど、自分の心がけひとつで、血圧を下げて身体の調子をよくすることができます。これには、私達の身体の中に備わっている、あるメカニズムが大きく関係しています。それが、漢方や代替医療などでよく耳にする、自然治癒力です。
自然治癒力と言っても、なかなかわかりづらいかもしれませんが、一言で言うと、それは身体の中の「循環・めぐり」から生まれる生命力のことなんです。そして自然治癒力の中でも重要なのが、今までに何度も出てきている「血液の流れ」なんです。
体調が悪くなったり、病気になるのも、実はこの血のめぐりが悪くなっていることが多いのです。
例えば、山中に湧き出る泉や、大自然につつまれた森の中を流れるせせらぎには、ホタルやトンボ等の虫たち、鮎やイワナ等の川魚、カワセミやカッコウ等の鳥たちが集まって、豊かな自然を彩り、人の心を癒してくれます。
一方、街中を流れる川で、空き缶や生ゴミが浮かび、清掃もされずにほったらかしになってしまうと、流れが滞ってしまい、ヘドロが溜まり悪臭がたちこめ、誰も近づきたいとは思いません。
同じように身体の中でも、血液の流れが悪くなると、「体調不良」や「病気」という形で問題が起こるんですね。
もちろん、あまりにも、血圧が高い場合は、一時的に薬を使うことも一つの方法ではありますが、ずっと飲み続けるのは、長期的にみると、身体にとっては、いいことばかりではないようです。(詳しくは、書籍「高血圧は薬で下げるな」〈角川書店・角川oneテーマ21新書〉をご参照下さい)
これまでご紹介してきましたように、血圧は、薬に頼らなくても、運動や食事に気をつけることで、自分でコントロールできます。ふだん、意識していないかもしれませんが、私達の身体には、身体を正常に保ち守ってくれる、素晴らしいシステムが年中無休で働いてくれているんです。それが、自然治癒力です。
身体のめぐりをよくすることで、身体本来の自然治癒力を活かし、健康な暮らしをはじめてみてはいかがでしょう。身体の中から元気になれる、そんな感覚を持っていただけると思います!
血圧に関するお役立ち情報を定期的にお届けします。
メールマガジン登録はこちら